バイト=アルヒクマ Bayt al-Hikma 2016 7 3

2016年7月3日の産経ニュース電子版には、このような記事がありました。

 バングラデシュの飲食店襲撃テロで、
社員3人が犠牲になった建設コンサルタント会社「アルメックVPI」の社長は3日朝、
「3人とも若く有望で使命感に燃え、『人の役に立つ仕事だ』という信念を持っていた。大変残念」と悼んだ。
3人は都市計画や交通計画が専門だったという。
(引用、以上)
 3人は、安全で快適な日本を離れて、
バングラデシュの発展のために、現地で働いていたのでしょうが、
こうした人たちを襲ったテロリストは、愚かです。
 これでは、バングラデシュの発展が遅れてしまいます。
どうして、バングラデシュの発展のために働く人たちを襲うのか。
 確かに、イスラム教徒の一部には、
文明や科学技術を嫌う傾向があります。
 しかしながら、現在、停滞している科学技術は、
21世紀半ばには、急激な発展を遂げるでしょう。
 こうした未来から見れば、
21世紀初頭を生きる人たちは「原始時代の人たち」のように見えるでしょう。
今、科学技術は低迷していますが、やがて「科学技術のブレイクスルー」が起こるのです。
 また、イスラム世界は、世界の発展から取り残されてしまうのか。
イスラム教徒は、「バイト=アルヒクマ Bayt al-Hikma」の精神を忘れてしまったのか。

バイト=アルヒクマ Bayt al-Hikma 2004 3 30

 9世紀の前半に、
アッバース朝のカリフ・マームーンは、
バグダードに、「バイト=アルヒクマ(知恵の館)」を建設しました。
 ここに、多くの学者を集めて、
ギリシャ語等の学問を、
アラビア語へ翻訳したのです。
 こうして、多くのイスラム教徒は、
ギリシャの医学、天文学、幾何学などを学び、
イスラム文明の基礎を築いたのです。



































































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